A VIEW TO A KILL (1985年/主演:ロジャー・ムーア)
 007 美しき獲物たち


 セイコー クォーツクロノグラフ SPR007(7A28-7020)
 セイコー ハイブリッドダイバー150m SPW001(H558-5000)




登場シーン解説





劇中では特にアップになるシーンはないのだが、その外観から2種類の時計を使い分けていることがわかる。 オープニングからクライマックスにいたるまでに、かなりの頻度で確認できるのがケースとブレスがステンレススチール製と思われるアナログの白文字盤クロノグラフをつけており、 エッフェル塔でのメイ・デイ追跡シーンや、中盤の海中シーンなどでは黒いウレタンバンドの時計をしているように見える。

どういった経緯で使い分けているのかわからないが、劇中では特殊機能が搭載されている描写もなく、いたって普通の時計のようだ。 なお、ここから10年後の1995年公開の『ゴールデンアイ』まで秘密兵器としての時計は登場しない。



時計解説

セイコー クォーツクロノグラフ SPR007(7A28-7020)

白文字盤のクロノグラフは海外のサイトではSPR007(7A28-7020)というモデルと紹介されており、この型番で検索するとたしかに ボンドがつけている時計と同じように見える。

セイコー ハイブリッドダイバー150m SPW001(H558-5000)

エッフェル塔でのシーンではタキシード姿にウレタンバンドのダイバーズというちょっと微妙なチョイスではあるものの、 階段を昇るところで側面にボタンがあるように見える時計(おそらくケース固定用のネジ)が確認できる。 これも海外のファンサイトではセイコーのアナログとデジタルのハイブリッドのダイバーズウォッチ、SPW001(H558-5000)として紹介されている。 クォーツの150m防水のモデルだ。エッフェル塔のシーンではハッキリと映らないものの、 ゾーリンの施設で捕まった人物がこのハイブリッドダイバーを腕につけていることと、 そのケース側面の形状からボンドがつけていたものも同じではないかと考えることができる。

ちなみに、これらのほかにもう1つ、別の時計を使っているとする説もあるが、資料も少ないうえ、ハッキリと映る場面もないことから、詳細は不明である。 一応、エンドロールで“SEIKO TIME(UK)LTD.”とクレジットされているのと、過去の作品の例からセイコーの時計であることは間違いないだろう。 なお“CARTIER”もクレジットされているのだが、これは時計以外の宝飾品か、あるいはボンド以外の誰かがつけていたものと思われる。



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