SKYFALL (2012年/主演:ダニエル・クレイグ) スカイフォール オメガ シーマスタープラネットオーシャン 232.30.42.21.01.001 オメガ シーマスターアクアテラ 231.10.39.21.03.001 登場シーン解説 本作ではオープニングシークエンスのプラネットオーシャンと、任務に復帰してからのアクアテラの2種類のモデルが使用されているが、 前2作に引き続き秘密兵器としての機能は内蔵されていない。ダニエル・クレイグがボンドになってからリアル路線の作風ということもあってか ここ3作品は時計以外でも秘密兵器的なものも控えめである。したがってボンドの私物なのかMI6の支給品なのかというのも不明なままである。 ![]() ![]() 映画冒頭から銃を構えたボンドの手首にプラネットオーシャンを見つけることができる。そしてカーチェイスから市場での銃撃戦、バイクチェイス、列車と激しいアクションが続くが、なかでも列車の上でショベルカーを前進させるためレバーを動かすシーンで 手首の時計がかなりの目立って映されている。前2作ではあまり目立って映るシーンがなく、 秘密兵器でもないため時刻を確認するシーンでも出てこない限りは大写しは無理かとも思われたが、今回ようやくただの時計としてだがそれなりに目立って登場することができた。 イヴに誤射されて橋から転落してからは、ベッドで女性とくつろいでいるところや、浜辺で酒を飲んだり、サソリを腕に乗せて酒を飲んだりしているところでは時計が映っていないようだが、ここは落下の衝撃で時計が壊れたとは思いたくない。現金の代わりに時計を渡したりとかそういう使い方をされたものと思いたい。 ![]() ![]() 任務に復帰してからのボンドは初めてアクアテラを使用しているが、回転ベゼルのない時計をするのはロジャー・ムーア時代以来ではないだろうか。 これもやはり秘密兵器ではないが、全力疾走したり、水中での格闘だったりと激しい動きに耐えられるだけの性能を求められて選ばれているものと思われる。 劇中でQから手渡される装備に切手サイズくらいの小型の発信機(といってもあえてクラシックな感じ)があるが、あれは紛失したり、敵に捕まった際に取り上げられたりする可能性もある。 あれこそ時計に内蔵すべき機能といえる。かつて強力磁石やノコギリ、フック、レーザートーチまで時計に内蔵していたイギリス情報部とは思えない(笑)もっともカジノ・ロワイヤルでは腕にカプセルとして埋め込んでいたこともあったが。 時計解説 本作は冒頭のアクションシークェンスではモデルチェンジした新型プラネットオーシャンを着用しているものの、 任務復帰以降の劇中の大半でアクアテラを着用している。ボンドがアクアテラを選ぶのは今回が初めてである。 プラネットオーシャンはモデルチェンジしたもので新型キャリバー8500搭載でパワーリザーブも60時間に。 文字盤のインデックスと針の夜光塗料が緑と青という2種類にわかれて視認性を向上させていたり、ベゼルも強化された素材になり、ブレスも質感がアップしている。 文字盤上の「Seamaster」という文字が赤くなり良いアクセントとなっている。 アクアテラはシーマスターと名乗ってはいるもののベゼルのない美しいドレスウォッチ。それでも150m防水でシーマスターを名乗るだけのスペックは維持している。 細かなストライプ模様の入った青いダイヤルはとてもエレガントでスーツにも似合う。 初代ボンド、ショーン・コネリーから当たり前のようにダイバーズウォッチが使用されていたものの、 本来スーツやタキシードなどへの着用には向いていないものであり、同じシーマスターでもドレスウォッチであるアクアテラのチョイスは “ようやく”といったところ。 ただし、ボンドはほぼ毎回と言っていいほど水中での格闘シーンがあるため、堅牢で防水性能にすぐれた時計となるとダイバーズウォッチが チョイスされるのは任務の特性上必然のことであるといっておきたい。 この他、ボンド以外にもボンドガールでもあるセヴリンはデ・ヴィル プレステージ、イヴはレディスサイズのアクアテラを着用しているようだ。 ![]() 上はMI6から脱走したシルヴァが地下鉄構内で仲間から警官の制服を受け取った直後、背景に映るオメガの広告。 こうしたタイアップ広告は数十年前のシリーズ初期から行われている。製品の大写しだったり背景の看板であったり、ボンド以外が使用するものだったりと様々。 世界各地を舞台にロケをするため莫大な製作費がかかるのでこうしたタイアップはかかせないが、 ボンドという魅力的なキャラクターのチョイスする製品は世界中のファンから数十年にわたって注目を浴び続けるため、 車からロケ地にいたるまで劇中のあらゆるものがタイアップとなっていることが多い。 |