■ 番外編ボンドウォッチ (2000/12/23) ボンド映画に登場した時計はこちらのページで解説しているが、これは007シリーズとしてイオンプロが制作しているもので、 実はこのほかにも番外編としてイオンプロ以外が制作していたボンド映画というものが存在する。 なかでも版権がらみの訴訟などでモメた『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983年公開)は有名だろう。 ショーン・コネリーが出ていることから正統なボンド映画だと思われてしまいそうだが、 これは『サンダーボール作戦』の権利を持つプロデューサーが再度(全盛期からかなり年をとった) コネリーで焼き直しをしたいわくつきの番外編作品だ。 詳しい説明は他の007関連サイトに譲るとして、ここで注目したいのは秘密兵器の1つである時計だ。 敵に捕まって鋼鉄の手錠をされたボンドは時計のレーザーで手錠を焼き切って脱出するのだ(うろ覚えだが)。時計は黒っぽい樹脂製のようでメーカーは不明(安物っぽいぞ!)。たしかバンドの中留のあたりからレーザービームが出ていたと思う。 レーザーといえば『ゴールデンアイ』でも出てくるが、『ネバーセイ・ネバーアゲイン』はそれより10年以上前にやっていたのだ。 といってもこのようなシチュエーションは多くの映画に使われているし、レーザー系の小道具もまた多い。本家007シリーズの『死ぬのは奴らだ』での意表を突いたサブマリーナのほうが印象深いような気がするのは私だけだろうか。 そのほかにも番外編として、はるか昔(笑)、イオンプロによる007シリーズが開始される前(=1作目の『ドクター・ノオ』公開より前)、 に公開された『カジノロワイヤル』という作品がある。こちらも007生みの親イアン・フレミングの原作からできているが、 今日まで続く007シリーズとはまるで違う作品になっているようだ。恥ずかしながら私は観たことがないのだが、聞くところによるとこれにも時計が出てくるらしい。ロレックスのGMTマスターだとか。 ボンドが着けていたのかどうかは不明だが、少なくとも秘密兵器は内蔵されていないようだ。 映像作品に登場したもの以外のボンドウォッチといえば、007のマーク(通称「ガンロゴ」)が入っているだけの おもちゃの時計だってある。 厳密にはボンドウォッチとは言えないが、これは海外の玩具メーカーなどが製造したもの。 劇中で時計が秘密兵器として多用されるようになったのとクォーツによるコストダウンがすすんだせいか、ロジャー・ムーア時代にたくさん作られている。 パッケージにロジャー・ムーアの写真が印刷してあるものもあるが、いずれも劇中に出てきたものとは似ても似つかない代物で、どう見てもファミレスのレジのそばにあるようなレベルだ。 ただ、最近では玩具レベルではなく、ちゃんとした時計としてフォッシルというアメリカの時計メーカー(キャラクター物が多い)が 007のロゴをプリントした時計をコレクターアイテムという触れ込みで限定で販売していたこともあった。 が、これも007のロゴや絵がなければフツーの時計で“過酷な任務”に使用するのは避けたいところだ(笑) |